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12月3日（土）エディオンアリーナ大阪で開催される「K-1 WORLD GP 2022 JAPAN」の[スーパーファイト/K-1女子フライ級/3分3R・延長1R］でオロール・ドス・サントスと対戦するK-1女子フライ級王者・KANAのインタビューを公開！

――今年最後のK-1でEnfusionでもタイトル獲得歴のある強豪オロール・ドス・サントス選手と試合が決まりました。

「今回はアメリカ合宿が終わって、大会の約1カ月前に相手が決まったんですけど、めちゃくちゃいい相手を用意してもらって気合いが入りました。どうしてもキャリア的に挑む立場の試合は少ないんですけど、今回はEnfusionでタイトルを獲った選手が来てくれて、本当に燃える相手ですね」

――まず女子フライ級において171㎝という長身が特徴的です。

「（KANAが対戦を熱望している）アニッサ・メクセン以外に170㎝級の選手がいるのかと思いました。しかもただ背が高くてリーチが長いだけじゃなくて、リーチを活かした攻撃も上手いんですよ。前蹴り、ヒザ蹴り、距離の長いストレートのカウンター…そういった技で勝ってきている相手なので、かなり対策は練っています」

――おそらくオロール選手は長い距離をキープして、KANA選手が距離を詰めてきたところに一発を狙ってくるでしょうね。

「自分の距離になったら倒す自信はあるんですけど、そこにいくまでの距離の駆け引きがポイントになる試合だと思います」

――そういった意味では6月K-1女子大会で対戦したスーリ・マンフレディとは正反対のタイプですよね？

「はい。前回はお互い倒しに行くスタイルなんで噛み合う試合になりましたけど、今回の相手は色んな戦い方ができる選手なので、いざ試合になるまでどういう展開になるか読めないところはあります。ガンガン来てくれるかもしれないし、距離を取って勝ちに徹してくるかもしれない。それはどちらも頭に入れて準備しています」

――カード発表記者会見では「自分のスタイルが固まってきた」という言葉もありました。

「その時々で流行りの戦い方ってあると思うんですよ。パンチに偏ったり、蹴りに偏ったり…。そういうなかで今はパンチでも蹴りでも倒せる＝ボクシングとムエタイの融合をテーマに練習しているんです。パンチが強い選手は蹴りで倒して、蹴りが強い選手はパンチで倒す。そこを目標にしていて、それが少しずつ形になってきている実感はあります」

――以前、魔裟斗さんのYouTubeチャンネルの企画で魔裟斗さんからカウンターを教わる場面もありました。

「だいぶカウンターも打てるようになってきたと思います。それまではひたすら突っ込むイケイケのスタイルだったんで（苦笑）。今は自分から行くだけじゃなくて引くことも覚えて、色んな引き出しを身につけている最中です」

――2022年を振り返ると、2月に長期欠場から復帰して、6月にK-1初の女子大会のメインイベントで防衛戦と、色々なテーマのある試合が続きましたね。

「怪我で試合が出来ないなか、トレーニングだけ続けるのは精神的にしんどくて。勝ち負けのリスクやプレッシャーはありますけど、やっぱりファイターは試合をしてナンボだと思いましたね」

――女子大会のメインはかなりプレッシャーもあったのではないですか？

「本当にあの試合は重圧がすごすぎましたし（苦笑）、改めて武尊くんのすごさを実感しました。武尊くんはこれを毎回やってきたんだなって。本当にすごいことだと思います」

――なるほど。後輩の菅原美優選手も10月のKrush後楽園大会ではメインイベントで防衛戦を戦い、KO勝ちしていましたよね。

「女子の試合がメインイベントで『どうせ判定だろ？』と思われているなかでKOで勝って。めちゃくちゃ刺激になりました」

――でも、女子で“倒す試合”を見せてきたのがKANA選手であり、菅原選手はじめ他の女子選手もKANA選手の試合を見て、K-1とはこういうものだ！と感じていると思います。改めて今回どんな試合を見せたいですか？

「KrushではKOすると言ってKO出来てたんですけど、K-1になると相手のレベルも上がるし、1回KO勝ちしても次は研究されて判定勝ちということが多かったんですね。自分のなかでも強い外国人を連続でKOすることをテーマにしていて、今回はKOにこだわっています。そうすれば自分のファイターとしての評価も上がると思うし、相手がどんな戦い方で来ても必ず仕留めて勝ちます」