「Krush.124」4.23(金)後楽園 挑戦者・松岡力、王者・加藤虎於奈とのタイトルマッチは“特別な試合”になる「僕の格闘技人生においてベルトを獲るのはここだと思う」
4月23日(金)東京・後楽園ホール「Krush.124」の[Krushウェルター級タイトルマッチ/3分3R・延長1R]で王者・加藤虎於奈と対戦する挑戦者・松岡力のインタビューを公開!
――加藤選手とは昨年11月に対戦し、松岡選手がKrushでは反則となる相手を掴んでからのヒザ蹴りを放ってしまい、加藤選手が負傷。反則裁定で加藤選手の勝利という結末に終わっています。あの試合のことを振り返っていただけますか?
「やっている最中は(掴んでのヒザ蹴りに)気づいてなかったんですけど、場内にリプレイシーンが流れた時に、リング上でそれを見ながら『ああ…掴んじゃってるな』と思いました。故意ではないにしても反則は反則ですし、Krushルールでやる以上、ああいった裁定が下されるのはしょうがないと思います。相手も(交流がある)虎於奈やからってことで、そんなに嫌な気にはならなかったです。ほかの選手やったら『なんや、こいつ』って思ったかもしれないですけど(苦笑)、自分のなかであの結果は受け止めて、次のチャンスをまとうと思いました」
――試合としては先に加藤選手にダウンを奪われたものの、松岡選手が追い上げるという展開でした。
「自分はもともとスロースターターで、最初のパンチも効いたというよりフラッシュダウンやったんです。ダメージもなかったし、体力もあったんで、このままいけば後半に押し切れるなって手応えはありました。そういうなかでのヒザ蹴りやったんで、正直惜しいことをしたとは思います(苦笑)」
――松岡選手にとっても悔しい試合だったと思いますが、すぐに気持ちは切り替えられましたか?
「やっぱり今までの負けと比べれば、負けた実感はなかったですし、反則ではありましたけど相手を倒してたのは自分やったと思うし…。複雑な心境でしたけど、次に向けて頑張ろうという気持ちにはなりました。動き的にも手応えを感じていて『まだまだいけるんちゃう?』と思いました」
――松岡選手に勝った加藤選手は「Krush.121」1.23後楽園大会で山際和希選手に勝ってKrushウェルター級王者となりました。あの試合はどう見ていましたか?
「そうですね。勝負なんでどちらが勝つかは分からなかったですけど、僕は人間としての清々しさや正々堂々と戦う感じは虎於奈の方があると思うし、虎於奈くんがベルトを防衛して自分が挑戦するというのが、自分的にも見ている人的にも美しい流れかなと思います」
――松岡選手にとって加藤選手はどんな存在ですか?
「なんなんですかね、僕も対戦相手にこういう感情を持つのは初めてなんですよ。波長が合うというか。僕は格闘技=喧嘩みたいなものとは思っていなくて、相手を恨んだりギスギスするのは好きじゃないんですけど、特に虎於奈とは波長が合っていて、もし格闘技をやっていなくても友達になれるタイプやなと思います」
――また松岡選手にとってK-1・Krushで初のタイトル挑戦になります。
「Krushのベルトを獲るチャンスというのは今しかないと思うし、僕の格闘技人生においてベルトを獲るのはここなと思います。そういう試合を虎於奈とできるっていうのは、勝っても負けてもスッキリできるし、特別な試合になると思います」
――この試合は特別な試合になりそうですか?
「ほかの選手よりも格闘技にかけている想いはありますね。毎回『この試合が終わったらやめよう』と思ってリングに立って、ありがたいことに試合のオファーをいただけるので続けてはいますけど、いつも(最後の試合になる)覚悟を持って戦っています。今回もそれは同じやし、タイトルマッチで相手が虎於奈ってこともあるから、今まで以上に気持ちが入って試合になると思います」
――ファンのみなさんにはどんな試合を見せたいですか?
「ファンが見たい倒し合い。リングに上がったら全力で倒し合おう。絶対に倒してベルトを巻こうと思います」