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皆さんこんにちは！

お久しぶりの更新になってしまいました(;^ω^)

さて、今回のコラムは前回の続き、久保賢司がキックボクシングからプロボクシングに転向し、デビュー２戦目でフィリピン人の世界ランカーに失神KO負けを食らったところから・・・

さかのぼること約６年前。
ボクシングデビュー戦でインドネシア人の世界ランカーを破り、当時井岡一翔選手が持っていた７戦目での世界タイトル獲得記録の更新を宣言していた久保は、ボクシングデビュー２戦目、DANGANという興行のメインイベントで６R制のスペシャル賞金マッチとしてレイ・ミグレノ(フィリピン)と対戦しました。

彼は当時40戦のプロキャリアで勝ったり負けたりを繰り返していた戦績でしたが、その中で数々の世界王者との対戦経験があり、WBC世界王座を19度防衛した世界王者ポンサクレック・ウォンジョンカム(タイ)を３ラウンドKOした実績のある選手でしたので、当然１ミリも油断してはならない相手だと思って挑みました



結果・・・



真正面からど付き合い、３ラウンド失神KO負け。
写真のとおり、気持ち良いぐらいぶっ飛ばされました(笑)

負けたものの、この試合は凄く楽しかったのを覚えています。
軽量級離れしたパンチ力のミグレノと、パンチ一本で思いっきりぶん殴り合い、この世界で結果を残すなんて事は忘れ、「あぁ、これがやりたかったんだ！」と心の底からワクワクして試合していましたね。


いま思えば、「ボクシングの世界王者になる」これは僕の性に合わない、無駄な雑念だったのかもしれませんね。
K-1でもそうだったけど、性格的に、勝ちにこだわるつもりは一切なく会場を盛り上げ、自分が楽しく殴り合えればそれでいいみたいな。
趣味の競馬でも、馬券を当てて勝つのがメインではなく、高額的中のスリルを味わう為にバンバン勝負するタイプなので(笑)


負けたことにより、＜デビュー最短世界王者記録＞の夢は絶たれ、マスコミも一気に消えました(次戦の勝利後の控室に来た新聞記者はたった２人でしたｗ)が、僕はワクワクしていました。
しかし結果的に、ワクワク出来た試合は、この一戦が最後となりました。。。


そしてボクシングデビュー３戦目、インドネシア国内王者と対戦し、アウトボクシング(打ち合いをせず距離をとってポイントを稼ぐ戦い方)に徹底するリーチの長い相手に苦戦し、圧力で強引に距離を潰して度々パンチをヒットさせ判定で勝利するも、酷くシラケた試合をやってしまいました。

「こんな時、どーやって会場が沸く試合が出来るのだろう・・・負けてもいいからど付き合いしたいなぁ・・・」
と、ここから迷走が始まりました。



続く４戦目、初の日本人との闘い、元全日本の新人王で日本ランカーと。



３ラウンドにダウンを奪い、その後もダウンを追加しKO寸前に追い込むも、仕留める事に失敗・・・情けない(´；ω；`)
そして中盤からポイントアウト作戦に切り替えられ、２－１の判定負け。

ボクシングは基本的に１Rマストシステムでどちらかに１０－９が付くので、ダウンのポイントも２ラウンドで取り返せちゃうのです(‘ω’)ノ
それも８ラウンド(世界タイトル戦は１２R)あるので。


“勝つ”難しさを痛感した試合でしたね。
同時に、勝ちたいのか？楽しみたいのか？有名になりたいのか？金を稼ぎたいのか？ファンに楽しんでもらいたいのか？誰かに恩返ししたいのか？
戦う目的がわからなくなり、格闘技＝仕事と割り切って活動をしていく事となります。


そしてこの後、本当の暗黒時代に突入していくのでした・・・。


ネガティブな記事になりごめんなさいｗ
次週かあと２週で終わるので、次からは楽しいコラムにしましょう(´・ω・`)！！！